第97回 関西ワークショップ(ひょうごオープンカレッジと共催)

テーマ:「環境教育カウンセラーの現状と将来」

話題提供者:浅野能昭氏(環境省環境教育推進室長)

日時:2001年11月2日(金)

   13:00〜14:30 基調講演

   14:40〜16:10 交流会「ラウンド・テーブル・ディスカッション」

会場:甲南大学 平生記念館(JR住吉駅、阪急御影駅 下車徒歩15分)
主催:兵庫県(ひょうごオープンカレッジ)
共催:甲南大学コースA「環境カウンセラーをめざすためのフィールドワーク入門講座」
後援:環境省

 

第1日目(11月2日・金):2限14:40〜16:10情報交流会(公開)
教室:平生記念セミナーハウス
情報交流会:テーブル・ディスカッション
パネリスト:浅野能昭
環境省総合環境政策局環境教育推進室長
コーディネーター:谷口文章甲南大学文学部教授
※基調講演をふまえて、次のような21世紀の話題を自由にディスカッションします。環境カウンセラーの21世紀における役割を明らかにできればと思います。

○環境カウンセラーの沿革
○パートナーシップ
○環境基本計画と循環型社会
○市民部門と事業者部門
○環境カウンセラーの将来
○環境カウンセラーと環境教育
○その他

第1日目(11月2日・金):1限13:00〜14:30基調講演教室:平生記念セミナーハウス
基調講演:環境パートナーシップの推進と環境カウンセラー 浅野能昭
環境省総合環境政策局環境教育推進室長

○はじめに
・環境省及び環境経済課、環境教育推進室の誕生
・規制・調整官庁から行動官庁へ

○環境問題、環境行政の変遷
・環境問題の質の変化
 企業型の公害から都市生活型公害へ
・環境行政のスタイルの変化
 公害後追い・規制型行政から、事前予防・誘導型行政へ
・地球規模の環境問題の顕在化
 酸性雨/オゾン層の破壊/地球の温暖化/熱帯林の減少/砂漠化の進行/野生生物の種の減少/有害廃棄物の越境移動/海洋汚染等
・環境基本法の制定(平成5年)、環境基本計画の策定(平成6年)
 4つの長期目標:循環/共生/参加/国際的取組

○環境省の重点施策(「環の国日本」づくりプラン)
・喫緊に取り組むべき課題地球環境保全の推進/循環型社会の構築/自然と共生する社会の実現/総合的環境管理による安全と安心の確保
・推進すべき施策
 グリーン経済社会への構造改革/環境研究・環境技術開発の促進/環境パートナーシップの推進

○環境パートナーシップの推進と環境カウンセラーの誕生
・あらゆる主体(国民・民間団体・企業・自治体・国等)の連携
・パートナーシップ推進のための施策の展開
*環境教育の推進
→こどもエコクラブ、子どもパークレンジャー、環境教育拠点の整備等
*情報の公開・提供
→環境省HP、インターネット自然研究所、環境教育プログラムの提供等
*NGO/NPOに対する支援
→地球環境パートナ一シッププラザ、地球環境基金等
*人材の育成
→環境カウンセラー、環境研修等
*国民との対話の推進
→タウン・ミーティング、MOEメール、NGO環境政策提言フォーラム等

○環境カウンセラー制度の概要
・認定・登録・公表のしくみ
・環境カウンセラーの活動
・環境カウンセラー協議会

○おわりに

※資料

平成13年度ひょうごオープンカレッジ実施プログラム−講座へのオリエンテーション−

 平成13年度ひょうごオープンカレッジ・甲南大学コース(A)において、「環境教育カウンセラーを目指すための基礎講座とフィールドワーク入門(キャリア開発を目指す講座)」を開講致します。開講日は、11月2日(金)、3日(土)、10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、24日(士)です。「環境カウンセラー」とは、環境保全に関する専門的知識や豊富な経験を持ち、その知識や経験をもとに、市民や団体、事業者など様々な立場の人々に、環境保全活動に対する助言など環境カウンセリングをおこなう人たちです。環境カウンセラーは、環境省の実施する審査を経て登録されたスペシャリストであり、市民部門と事業者部門についての専門知識を有しています。本講座では、キャリア開発をめざす講座として、環境カウンセラーをめざすためのフィールドワーク入門講座であり、さらに環境カウンセラーとしての専門講義、実験・実習、フィールドワークなどを通して実践的に「人と環境の関わり」についていっそう深い認識と知識を探ります。さらに環境省の環境教育の方針を知るとともに、基本的な環境カウンセラーとしての知識を得ることをねらいとしています。環境問題について、ローカルにもグローバルにも興味をもちつつ、フィールドワークにも積極的に参加できる人、また、環境カウンセラー(環境省認定)を将来取得したい人を対象者として、講演2時間、交流会2回、基礎講座講義2時間、一般講義2時間、CD‐ROM講義3時間、実験・実習3時間、フィールドワーク4時間、国際会議参加3時間、討論会1時間、成果発表1時間の学習をおこないます。講義は甲南大学においておこない、最新のインターネット講義(CD‐ROM講義)も予定しています。そのような「知識」が具体的な「知恵」となるためにフィールドワーク(県立人と自然の博物館、県立やしろの森公園、甲南大学環境教育広野野外施設など)も用意してあります。さらに、EMECS(第5回世界閉鎖性海域保全会議)の「環境教育フェア」や「オープン・フォーラム」にも参加し地球環境問題に対処するための、国際的な感覚を養います。講師は、環境省環境教育推進室室長、甲南大学理工学部・文学部教授、大阪府立大学の助教授、講師、環境カウンセラーの理事の人たちとともに、開講します。


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